私は新卒入社で働いていた会社を思わぬ形で辞めたことで、その会社に対する未練がずっとあって自分から出戻りを申し出に出向いて断られた経験があります。
関連記事→【新卒うつ退職】後悔…22歳女、辞めた会社へ出戻り希望し頭を下げるが断られる
当時は「そこの会社でしか自分は働けない」という思い込みが強く、辞めた会社に強い後悔を抱き出戻りしたいと毎日悩む日々でおかしくなりそうだったんですが、5年以上たった今では「あの時出戻り断られてよかったな、あんなとこで働き続けなくてよかった」って思います。
この記事では当時の私が、辞めた会社に出戻りをしなくてよかったと思った理由などをまとめました。
目次
辞めた会社に出戻りをしなくてよかった理由
出戻りをしなくてよかった理由は、
- 新卒で入った会社で職歴は約1年半だった(=何もその会社にこだわる必要もなくまだまだこれからだと思った)
- その職場の人たちが大好きでそこで働きたいわけじゃなかったから
- 仮に出戻りしてもまた辞めたくなると思ったから
などです。
新卒で入った会社で職歴は約1年半(=この先まだまだある)
出戻りしたかったその会社は新卒入社で働いてた社会人になってはじめての勤め先でした。
職歴は1年ちょっと。
当時は「そこでまたどうしても働きたい」の気持ちでいっぱいでしたが後から思ったのは「何もそこにこだわる必要は全然なかった」ということです。
そこの会社が、
「一流大手企業で新卒でやっと入った憧れの会社…!」
とかなら出戻りしてまた働きたくなるのもわかりますが、私が働いてたその会社は田舎の小さな企業。
たまたま新卒入社で入っただけの会社。
なにもここにこだわる必要無いじゃん!
新卒で入った会社を1年ちょっとで辞めたんだから、
「むしろこれを機に早い段階で違う会社で働くことが経験できる!」
と後から前向きに思いました。
出戻りしたい理由がその会社が好きとかじゃないから
私が辞めた会社を出戻りをしたかったのは、そこの仕事や職場の人や会社が好きだからとかじゃなく、
- その慣れた仕事しかできない
- 他の職場でまたいちから人間関係を形成し仕事も覚えるのが出来ない(やりたくない)
と思ってたからです。
「自分ができる仕事はここの会社でやってきた慣れた仕事ぐらいだ」
という強い思い込みがあったからです。
職場の人や会社が好きだったわけでもなく、「この会社の仕事でこういったのがやりたい!」とか好意的な理由ではなく、このような保守的な理由で出戻りを希望したわけです。
もちろん、こういった理由は心の奥にあって実際には口にしてませんが、やっぱ見抜かれたから断られたんじゃないかなって思いましたね…(笑)
会社に出戻りしても「戻らなきゃよかった」と後悔しまた辞めると思ったから
辞めた会社に出戻りしたいと思ってた当時の私は無職でした。
無職だったから焦りから出戻りしたいと思ってました。
- とにかく仕事を決めなきゃ
- とにかく生活を安定させなきゃ
- とにかくお金を稼いで生活しなきゃ
などの焦りでいっぱいだったので、出戻りをした後のその後のイメージをあまり抱いてなかったんです。
「会社に戻れればいい」
ということばかり考えてて、
- じゃあ実際にまた働き始めたらどうなる?
- 今いる社員の人に受け入れられるか?
- 冷たい目で見られるんじゃない?
- 自分がつらくない?
- 仕事は今まで通りこなせるか?
- また働くことになっても「辞めたい」って後悔しない?
- すぐ辞めたくなったらどうする?
- 出戻りするならそれなりに長く働く覚悟はある?
ってのまで深く考えてなかったですね。
まあ、自分のことでいっぱいいっぱいでした(笑)
その出戻りをした後の生活イメージを後で考えてみたら、
「あ、自分どうせまた辞めたくなるわな。」
「一回辞めた人がまた辞めるって言うのなんかめんどくさそうだし、もうキレイさっぱり新しい場所で働いたほうがよくね」
って思ったんです(笑)
だから出戻りしなくてよかったです。
「出戻りしてもまた辞めたくなる」
という自分が見えてしまったので、これが一番出戻りしなくてよかったと思う点です。
出戻りが失敗するかよい選択になるかは年齢・職歴・職場環境など人それぞれ
- 年齢
- その職場に勤めている年数
- キャリア
- 家庭持ち
などによって出戻りが良い選択になるかは人それぞれ違ってくると思います。
私の場合は独身で新卒入社で辞めた会社への出戻り希望だったので「出戻りにこだわらなくてもまだまだ他の会社があるでしょ!」と思えましたが、これが40代、50代、家庭持ち、となってきたらまた状況は違ってくるでしょう。
- 長いキャリアがある
- 年齢により新たな職場で雇ってもらえる可能性が低くなる
という場合で「出戻りをしたい、前の会社でまた働きたい」という気持ちがあれば、辞めた会社に出戻りをするほうが良い選択になるかもしれないし、その人の年齢や置かれた環境によって出戻りすることがよいかもしれないし悪いかもしれません。
人手不足がどんどん進む…出戻りも歓迎される?
「自ら一度辞めた会社に出戻りしてまた働くなんてありえない!」
という文化の会社が多いかと思いますが、最近では辞めた人を出戻りで歓迎するという会社も増えてきているようなので、もう出戻り拒否な社風も古くなってるのかもしれません。
出戻り社員を歓迎することで企業側には、
- その人の人柄を知っている
- 仕事も覚えている
- 仕事に慣れている
- 即戦力になる
- いちから指導する必要もない
- 周りの従業員も慣れている
などのメリットがあります。
出戻り社員は煙たがられるイメージですが全てが嫌がられるわけではなく、人手不足で新しい人が来なければ、このような出戻り社員を歓迎する企業もありますね。
また、どういった辞め方をしたかも出戻りに影響するでしょう。
- キレイに円満退社
- 喧嘩ブチギレ最悪退社 など
当時22歳の私は感情がままに、
「なら辞めますヨォ!!ブチィ!!!」
ってキレて辞めて退職をしたのに、
「もう一度働かせてくれませんか…」
と手のひらを返すような出戻り希望を申し出て案の定、断られました(笑)
これを機に、会社を去る時は大人の対応をし円満退社がいいんだなと痛感。
いい社会経験になり少し大人になりました(笑)
【まとめ】出戻りはそれなりの覚悟が必要、また辞める未来が見えるならしないほうがいい
私が「辞めた会社でもう一度働きたい」と思ったのはその会社や職場の人が好きで一緒に仕事したいと思ったわけでもなく、ただ単に
- 他の場所で一から仕事覚えて働くのが怖いから
- 自分はこの職場、職種でしか働けないと思ってたから
という、環境の変化を恐れた「自分を守りたい心理」から今まで働いてた慣れてる職場に戻りたいと思ったんです。
自分でもわかっていたけどこの気持ちを見ないふりして、
「私はあの職場で働きたいんだ、あの職場がいいんだ、あの職場の人たちがいいんだ」
って言い聞かせてましたね。
当時22歳、目の前のことにがむしゃらでしかも出戻りは断られて、
「自分、何してんだろう…周りの友達はしっかり働いてるのに…」
と周囲の同世代と比較してかなり落ち込みました。
でも、数年経った今では、
「あんなこともあったなー黒歴史だわ(笑)」
って思います。
一度辞めた会社に出戻りを自分から申し出るというのは、やはりそれなりの覚悟が必要です。
私みたいな自分から「こんなとこ辞めたるわぁ!」と言って辞めたけど、また戻りたいと申し出るタイプの出戻りは、
「なんだアイツ」
「ありえない」
など周囲の人の目も厳しいかもしれません。
出戻りを選んでよかったか、失敗したと思うかは、その人自身が実際その選択をした後にならないとわからないと思います。
しかし、
「出戻りをしてもまたすぐ辞めそう…」
な自分がいるのなら出戻りしないでもういっそのこと新しいとこで頑張ったほうが悩み苦しまないと思います。
退職でも出戻りでもなんでも、悩んで悩んで悩んで…
最後に決断し行動するのは自分です。
人に相談して人に「こうしたほうがいいよ」って言わるがままに決断し、あとからその結果に後悔したら絶対その人のせいにします。
私がそうでした(笑)
「決めて断つ」
人への相談は参考意見を聞く程度で、決断は自分でするのが一番です。
この記事を読んでいる、「出戻りを現在まさに悩んでいる」という方には自分にとって悔いのない選択をして欲しいと思います。
★私が辞めた会社に出戻り希望して断られた話はこちら